◎=絶賛 ○=よい
1998 |
タイトル |
場所・会場 |
日付 |
内容・感想 |
昇仙峡ロープウェイ七宝美術館 |
昇仙峡(甲府市) |
1998/12/29 |
明治〜現代の日本の七宝作品を、
身長を越えるような大きな壷から装飾小物まで、幅広く集成。
目を瞠るような豪華なものも多数。
七宝の様々な技法にも触れられる。
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昇仙峡影絵美術館 |
昇仙峡(甲府市) |
1998/12/29 |
藤城清治の影絵を集めた観光美術館。
暗闇の中に、こびとや草花など、幻想的な影絵が生き生きと浮かび上がる。
鏡や水を使った演出にも驚き。
山下清の作品も併せて展示。
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天下茶屋・太宰治記念館 |
御坂峠(河口湖町) |
1998/12/28 |
○
太宰治が昭和13年秋に滞在した部屋。5月に続いてまた来てしまった。
前回は大雨で何も見えなかったが、今回は快晴。
まばゆいばかりに輝く富士は、さすがに天下一の眺め。
『富嶽百景』で太宰と井伏が登った三ツ峠にも登山できた。
関連ページ。
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太宰治展「心の王者」 |
三鷹市芸術文化センター |
1998/11/22 |
◎
太宰が重要な年月を過ごした三鷹市での、没後50年企画。
自筆原稿、草稿、写真、初版本、手紙、油絵、愛用のマントから、
復元した仕事部屋まで、多数の展示。
太宰イヤーの締めくくりにふさわしい好企画。
なお、ここで頂いた地図を参考に、太宰の墓や自宅の場所、山崎富栄さんの下宿、
玉川上水の入水場所などを散策することができた。
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ルオー回顧展 |
安田火災東郷青児美術館 |
1998/11/16 |
◎
最初期から晩年に至るまで、油彩を中心に80点ほどの充実した展示。
苦しみに似た悲しみを帯びた暗い色調には、とても心惹かれるものがある。
常設展示には、ルオーと好対照に明るく精緻なグランマ・モーゼスの作品。
あまり混んでいなかったのもよかった。
ただ、相変わらずの「ひまわり」他の勿体ぶった安置方法には閉口。
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難波田史男展 |
東京オペラシティ 難波田展示室 |
1998/09/20 |
通りかかりのポスター「小鳥の巣」に、思わず引き込まれて立ち寄った。
1974年に若くして亡くなった抽象画家で、ミロやカンディンスキーの影響が強いよう。
水彩の淡い色調は勿論、油彩の濃い色調でも不思議に重苦しさを感じない。
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伊香保システィーナ美術館 |
伊香保(群馬) |
1998/09/06 |
「トリックアートでよみがえるシスティーナ礼拝堂」
面白いことは面白いが、一度行けばもう沢山だろう。
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徳冨蘆花記念文学館 |
伊香保(群馬) |
1998/09/06 |
「不如帰(ほととぎす)」で一世を風靡した蘆花。
彼がこよなく愛した伊香保にある文学館。
展示資料から浮かび上がる人物像は、かなり変な人で、
何れにせよ昔の文士という印象。
臨終の部屋も再現。 |
諏訪北澤美術館 |
上諏訪(長野) |
1998/07/30 |
エミール・ガレを中心としたアール・ヌーヴォー期のガラス工芸と、
現代日本画を柱とした美術館。
照度を落とした室内、色ガラス工芸の赤や緑の色彩が照明に映える。
たまたまこの日は学芸員による解説があって、
ガレの装飾に秘められた深い意味について、詳しく話を聞くことができた。
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ルネ・ラリック美術館 |
上諏訪(長野) |
1998/07/29 |
アール・デコ期(北澤美術館の収蔵品より後の時代)のガラス工芸家
ルネ・ラリックの作品を集めた美術館。
なめらかな女性像を核とした装飾的な作風は、A.ミュシャを思わせる。
とりわけ乳白色のガラスの作品は、繊細で幻想的な美しさ。
広々としたガラス工芸品ショップも併設。
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原田泰治美術館 |
上諏訪(長野) |
1998/07/29 |
◎
素朴な画風で日本のふるさと像を丁寧に描く、原田さんの美術館。
2つの展示室の広々とした空間に、朝日新聞連載の作品をはじめとした、
心暖まる作品が並ぶ。
特に100号キャンバス一杯のレンゲ畑「ふるさとの思い出」は圧巻。
2階ティールームの窓一面に拡がる、諏訪湖の眺望も絶好。
7月19日に開館したばかりだが、開館10日で来観者1万人突破の由。
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遠山記念館 |
川島町(埼玉) |
1998/07/20 |
日興證券創立者・遠山元一の邸宅で、
職人の粋を尽くした和風建築や庭園を公開している。
併設の美術館では、氏が収集した美術品から展示。
現在は「熱帯の華・インドネシアの染織」と題して、
様々な民族的色彩・文様の布地を集成。 |
さいたま文学館 |
桶川市(埼玉) |
1998/07/20 |
埼玉にまつわる文士や文学作品に関する資料を展示。
残念ながら、埼玉には知名度のある文士が少ないせいもあって、
先に訪れた山梨や世田谷の文学館に比べると、見劣りするのは否めない。
その分、文学クイズや立体音響名作ドラマなど、目新しいアトラクションも。
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遠藤周作展 |
世田谷文学館 |
1998/05/16 |
◎
1996年に惜しまれつつも亡くなった遠藤周作さんの、初の回顧展。
日本人とキリスト教との関係を追求するカトリック作家としての一面、
軽妙さ漂う狐狸庵先生としての一面、
医療との関わり合い、晩年の「深い河」への道のりなど、
豊富な資料で氏の生き様に迫る。自筆原稿の展示も多数。
人の入りも多く、氏の人気の程が伺える。
参照ページ。
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山梨県立文学館・美術館 |
芸術の森公園(甲府市) |
1998/05/04 |
○
芥川龍之介・飯田蛇笏・太宰治・井伏鱒二・樋口一葉など、
山梨ゆかりの文士にまつわる資料を展示。
特に芥川・飯田のコーナーは充実。
企画展示「画文交響」では、飯田蛇笏主宰の俳句雑誌「雲母」の表紙絵を鍵に、
文学と美術との接点を探る。
隣接の美術館が工事中のため、ミレーなどバルビゾン派の作品も文学館にて展示。
参照ページ。
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天下茶屋・太宰治記念館 |
御坂峠(河口湖町) |
1998/05/03 |
◎
太宰治が昭和13年9〜11月に滞在した場所。
その時の様子は傑作『富嶽百景』に詳しい。
建物自体は再建されたものだが、太宰が住んでいた部屋を復元、
茶屋利用者に気軽に公開している。
付近には「富士には月見草がよく似合ふ」の文学碑もあり。
関連ページ。
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ルオー展 |
小田急美術館 |
1998/03/07 |
○
パリ市立近代美術館所蔵、初期作品を中心に。
多数の水彩・油彩の他、版画「流れる星のサーカス」の
カラー・モノクロ両エッチング版も展示。
すでに初期作でも独特の画風はできあがっていたよう。
最初はステンドグラス職人に弟子入りしていたとのことで、
はっきりとした黒い輪郭線は、そこで培われた作風か。
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