美術館寸評 1999年

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◎=絶賛 ○=よい
1999
タイトル 場所・会場 日付 内容・感想
コーナー展示「遠藤周作の世界展」 八重洲ブックセンター 1999/08/28 「母なる神を求めて」と題して、全国を巡回する展覧会の内容の一部を、 書店の特設フロアで無料公開中。 写真パネルや遺品、自筆原稿などを展示。 遠藤さんの逝去にショックを受けてから、もう3年も経ってしまった訳だ。
森村誠一の証明 さいたま文学館(桶川市) 1999/08/08 森村誠一さんを特集展示。 自筆原稿や写真、インタビュー映像などを通して、 現在も精力的に執筆を続ける森村さんのこれまでを辿る。 氏は埼玉県熊谷市の出身で、終戦前夜の空襲体験など埼玉で過ごした年月が 作家としての姿勢に強く影響している由。 ちなみに、熊谷の生家は「喫茶もりむら」となっている。
小説「津軽」の像記念館 青森県北津軽郡小泊村 1999/08/03 ○ 太宰が育て親である越野たけさんと30年振りに再会した、「津軽」の頂天。 その現場に、その場面をイメージした二人の像が作られ、 関連資料を展示する記念館が建てられている。 現在は「写真でたどる小説『津軽』の旅」と題して、 「津軽」の中に登場する人や場所の写真を特別展示中。 小説の感動が一層増してくる。 たけさんの金物店も付近にある。 参照ページ
金木町太宰治記念館「斜陽館」 青森県北津軽郡金木町 1999/08/01 ○ 言わずと知れた太宰治の生家が、去年から記念館として公開。 館内は自由に見学でき、蔵などを利用して各種の資料も展示している。 大地主であった生家の栄華が偲ばれる豪邸だが、 太宰も言うように確かに成金趣味的な印象。 何れにせよ太宰の読者には必見の場所。 現在は生誕90周年の特別展示中。 周辺にも雲祥寺や芦野公園など太宰関連の見所多数。 参照ページ
弘前市立郷土文学館 弘前市、弘前公園入口・観光館付近 1999/08/01 太宰治、今官一、葛西善蔵、高木恭造など、弘前や津軽にゆかりの文学者を紹介。 展示資料は多くはない。2Fは石坂洋次郎の特設展示室。 隣接の歴史的西洋建築(旧市立図書館、旧東奥義塾外人教師館)にも入館できる。
ダリ展 三越美術館 1999/06/22 シュルレアリスムの代表格、サルバドール・ダリ。 油彩・水彩・リトグラフから、立体作品・写真作品、更には映像作品まで、 かなり多数の展示でダリの全貌を紹介する。 その芸術活動はもとより、 自身の存在自体をシュルレアリスムとして売り込んでいた、ダリの特異性が分かる。 意外に混雑していなかったので、ゆっくり見られた。
名古屋ボストン美術館 金山駅(JR・名鉄・地下鉄)前 1999/05/29 ボストン美術館の姉妹館として4月に開館したばかり。 開館記念第1回企画展「モネ、ルノワールと印象派の風景」と題して、 印象派の風景画を比較的多数展示。 常設展は「古代地中海世界の美術」と題して、 エジプト古代文明からローマ黄金時代までの出土品を展示、 どちらかと言えば博物館的内容で見応えあり。 ホームページ
故宮博物院 台北(台湾) 1999/01/30 ◎ ついに来てしまった憧れの場所。 歴代中国皇帝の収集物を中心に、とにかく膨大な展示内容。 古代甲骨文字の骨片から、青銅器、陶磁器、翡翠、木や象牙などの彫刻、書・絵画・刺繍、工芸品など、内容別・時代別に整理して展示。 中国の数千年の歴史の重さをじっくりと実感できる。 これだけの内容で観覧料80元(三百円足らず)というのも凄い。 ホームページ
望月通陽展 ギャラリー無境(銀座)
ギャラリー椿(京橋)
1999/01/14 初めて生で見る 望月通陽さんの作品。 「無境」では型染めを中心に展示。心安らぐ独特の緩やかな形と色あい。 「椿」では彫刻を中心に展示。初めて見る木彫りの作品も。

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(紺野裕幸)

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